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目次

はじめに

 この記事はVim7.2をビルドして,実行形式を入手する方法についてです。実行 形式ならば, 香屋さんで配布していますのでビルドするよりも,こちらで入手 した方が簡単です。最新版のVimが欲しい方や日本語パッチを当てる前のVimが 欲しい方への参考記事です。なお,ビルド環境はBorlandのC++Builder 5 コマ ンドラインツールを用いた環境で行っていますが,バッチファイルを修正する ことで他の環境でもビルドが可能と思います。 

必要なもの

  • ビルド環境  私はBorlandのC++Builder 5 コマンドラインツールを用いています。各ビル ド環境のmakeファイルがありますので,各ビルド環境に応じたmakeファイルを 参考にして下さい。  
  • patch

 私は以下のものを利用してパッチを当ています。patchをダウンロードし, 解凍した実行ファイルをPathの通った場所に保存して下さい。 

GNU patch 2.5.4 (Win32 版)

  • Vim7.2のソース。以下のファイルを入手する必要があります。

    vim-7.2.tar.bz2
    vim-7.2-extra.tar.gz
    vim-7.2-lang.tar.gz


  • Vim7.2パッチファイル  私はFTPを自動化してパッチを入手しています。

Vim7.2のソースの入手

 以下のFTP自動化バッチファイルを用いてVim7.2のソースを入手します。以 下のコードをvimgetsrc.batなどと名前を付けて保存してから実行して下さい。

自動化バッチファイルの内容

Vim7.2のパッチを自動で入手

 VimのパッチはFTPで入手します。Windows用のFTPで自動的にパッチを入手す るため以下のバッチファイルを作成します。以下のコードをコピーして vimpatchget.batなどと名前をつけて保存し,実行するとパッチを自動的に入 手できます。 

自動化バッチファイルの内容

ビルド手順

  1. Vimのソースを全て解凍して展開する。展開したファイルはVim72のフォル ダに内に入っています。
  2. パッチファイルをVim72のフォルダ下に7.2フォルダを作成しパッチを入れる。
  3. 以下のバッチファイルを実行し,パッチを当ててビルドをする。
  4. vim72/bin/フォルダに実行ファイルが作成されます。vim72/runtime/フォ ルダも全てコピーすると利用できます。
  5. 以上で完了です。

make用バッチファイル

 以下のファイルをvimmake.batとしてVim72のフォルダに保存して実行します。

最後に

 Vim7.2のビルド方法ですが,他のバージョンにも応用ができます。少し修正 するだけでビルドできますのでチャレンジして下さいね。